【G1 CLIMAX32】札幌大会2日目！タイチvs石井の暗黒四天王プロレス！【札幌大会2日目】
「記録的猛勝負」と銘打たれたG1 CLIMAX32 大会2日目が今日も札幌の北海きたえーるで行われました。この日のG1公式戦のカードはタイチ vs 石井智宏、矢野通 vs ジョナ、ザック・セイバーJr. vs KENTA、鷹木信悟 vs ジュース・ロビンソン。どれも心震える名勝負ばかりでした。北の大地ではじまった熱戦がこれから日本全国を駆け巡ります！それではこの日のハイライトを見てみましょう！
G1開幕戦@北海きたえーる大会 2日目のハイライトは？
この日も、全試合がハイライトと言っていいくらいの名勝負が続きました。試合前から選手の後ろ向きなコメントが（「でも何だかんだ言ってやってくれるんでしょう？」と期待感と共に）話題になったタイチ vs 石井戦 & 矢野 vs ジョナ戦。NOAH時代の先輩・後輩関係にあったザック vs KENTA戦。バレットクラブ入り後初のG1でシングルマッチを行うジュース・ロビンソン vs 今年の1.4まで世界ヘビー王者であり、現在KOPWホルダーの鷹木戦。
どれも非常に見応えがあり、ストーリーもあった名勝負でしたが、ここではやはり第6試合のタイチ vs 石井戦を取り上げたいと思います。この試合、事前の期待どおりの、いや期待をはるかに上回るほどの熱い熱い真っ向勝負でした…！！
暗黒四天王プロレス
正直、このタイチ vs 石井智宏がこの日の裏メインだったと言っても過言ではないと思います。もっといえば、今年のG1シリーズのベストバウトがもう出たなとすら思いました。
戦前の予想どおりの展開。タイチ vs 石井にハズレなし。蹴りとエルボー、チョップの激しい打ち合いや投げの応酬。感情むき出しの真っ向勝負。
試合前、ガウンを脱ごうともせず石井選手から目を逸らすタイチ選手に「スカしてんじゃねえぞ」といきなり張り手を見舞う石井選手。
それで目の色を変え、試合開始直後に石井選手の目の焦点が合わなくなるほど強烈な蹴りをタイチ選手。途中で脱いだパンタロンを石井選手に投げつけるなど、普段は見せない感情をリング上で爆発させ、石井選手にぶつけているようでした。
そもそも2人には共通するところが多い。
どちらも新日本生え抜きの選手ではないし、両者の師匠にあたる選手も微妙にリンクしている (石井選手の師匠は天龍源一郎選手、タイチ選手の師匠は川田利明選手。ふたりは天龍同盟のパートナー)。タイチ選手、石井選手が共によく使う延髄斬りなどの技を見るに、バックボーンは同じかもしれません。
そして、二人の激しい技の応酬がなされている時に解説のミラノさんが叫んだ一言。
「暗黒四天王プロレスだ！！」
全日本の三沢選手、川田選手、田上選手、小橋選手が繰り広げた激しい戦いを四天王プロレスと呼ぶことは知っていましたが、暗黒四天王プロレスという言葉はこの言葉がミラノさんの口から出た時点では知りませんでした。
この試合が終わった後にタイチ選手のYoutube生配信で振り返りを行った際に本人の口からご説明があったのですが、暗黒四天王とは石井智宏選手、タイチ選手、本間朋晃選手、ミラノコレクション・A.T.選手のこと。新日本が暗黒時代と呼ばれた時期に、他団体から参戦した4人を指して暗黒四天王と呼ぶそうで、どうも2019年あたりに生まれた言葉のようです。
タイチ選手はこの試合を振り返っていわく、新日本が団体として一番お金がなく燻っていた時期に、まだ今ほどプロレスの技術が成熟していない中で入団させてもらって、もがきながらこれまで生き残ってきたもの同士だからこその「思い」があった試合だったと。嫌だ嫌だと言いながら、そういう思いを真っ向からぶつけたいというような気持ちを石井選手には見透かされていたんじゃないか、と語っていました。
このふたりの間にそんなつながりがあったなんて今回初めて知りましたが、これを知れたことで今後またひとつプロレスをみる時に楽しめるようになったと嬉しい気持ちになりましたね。単に石井選手が相手を引き上げるような試合をするから名勝負が生まれるというだけではなく、相手がタイチ選手だからこそ特別にアツい試合が生まれる理由があるということを知りました。
それを知った上で改めてこの試合を見返してみると、最初に見た以上に心を打つものがあったような気がします。プロレスというものは知れば知るほど面白くなるということを改めて感じた試合でした。
おまけ
その他、この日の試合で気になったことを最後に簡単に紹介していきたいと思います。
タイチ選手のニューガウン
この日はタイチ選手もガウンをリニューアルしてきました。こちらはどうも原神というゲームに登場する鍾離（しょうり）というキャラクターの衣装をオマージュしているようです。
試合前にタイチ選手がツイートしていた「天動万象」はこの鍾離というキャラクターのセリフでもあります。ミラノさんはこのことを知っていたのでしょうか…..
石井選手に張り手をくらった後の動き
次もタイチ選手についてですが、試合前、なかなかガウンを脱がず視線も合わせようとしないタイチ選手に対して石井選手が張り手を見舞った後のアクションに注目。
左手の親指で唇を拭うような動きをしているのですが、完全に「正当防衛成立！」といわんばかりの動きでちょっとニヤッとしてしまいました。
これについてはワールドで「新日ちゃんぴおん。 第1試合 タイチ・金丸・デスペ 「1発で俺を倒せよ」【完全版】」を見てみてください。
石井戦直後のYoutube ライブ配信
あの激闘の後、心身ともにボロボロになっているにも関わらずライブ配信を行うあたり、さすが公式にも認められたYoutuberレスラー。はっきり言って超人です。
タイチ選手と視聴者のやり取りを見るのも楽しいですが、この配信の中で前述の暗黒四天王についてや石井選手に対する思いを語っており、普段なかなかみられないタイチ選手の一面に触れることができるのでぜひ一度ご覧ください。
現在Youtuberとしてチャンネル登録者数の伸びという課題にぶつかっているようなので、見てみて面白いようでしたらぜひチャンネル登録と高評価をお願いします。
矢野選手 ジョナ戦振り返りYoutube動画
矢野選手もジョナ選手との戦い直後に振り返り動画を撮影しています。相手がデカすぎてフロントスープレックスで手が回り切らないのは初めての経験だったそうです。それでも最後投げてしまったのには本当に驚きましたが…！あれだけ大きい相手だと丸め込みもなかなか難しいみたいです。重いのでどうしてもゆっくりになってしまい、スピードがものを言う丸め込みが機能しないとのこと。
矢野選手、次はオカダ選手とのことで一難去ってまた一難。というかこれからずっとこのサイズの選手と戦わないといけないのは本当に悪夢ですよね….w
そして今大会の結果を受けての星取り表は下記のとおりです。
そして、次の試合は7/20の宮城・ゼビオアリーナ仙台大会。公式戦のカードは下記のとおりです。
- デビット・フィンレー vs 高橋裕二郎
- タマ・トンガ vs チェーズ・オーエンズ
- ランス・アーチャー vs バッドラック・ファレ
- 後藤洋央紀 vs 内藤哲也
早くもランス vs ファレの怪獣対決が見られるのが楽しみでなりません。また、逆転の内藤哲也の幸先良いスタートとなるか、荒武者がそれを阻むかも気になります。20日の大会も非常に楽しみです！その他のカードはこちらからどうぞ。
前回の記事：【G1 CLIMAX32】ついに本日開幕！3年ぶりの真夏のG1 CLIMAX！開幕戦のハイライトは？【札幌大会1日目】
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