【G1 CLIMAX32】KENTA vs EVILのバレクラ決戦、反則級のファレの丸め込みなど見どころある試合が目白押し!選手のバクステコメントにも注目【後楽園大会2連戦】

2022年8月5日

「記録的猛勝負」と銘打たれたG1 CLIMAX32 大会も、もうすでに7日目が終了。7/26、27は後楽園ホールでのでの2連戦がありました。26日はグレート・オーカーン vs チェーズ・オーエンズ、 KENTA vs EVIL、トム・ローラー vs ランス・アーチャー、メインがデビット・フィンレー vs ジュース・ロビンソン。

27日のカードはウィル・オスプレイ vs 高橋 裕二郎、矢野 通 vs バッドラック・ファレ、後藤 洋央紀 vs アーロン・ヘナーレ、そしてメインが石井 智宏 vs タマ・トンガ。

この後楽園大会2日間を見ての感想としては、プロレスの試合の幅って本当に広いというものでした。

決着の方法が複数ある(フォール、リングアウト、反則負け、ギブアップなど)ことや、ルールに柔軟性がある(奇襲からそのまま試合開始になる時がある、審判がダウンさせられてるのに試合が継続する)ことなど、プロレスならではの特徴がありますが、これがあるからこそ試合の展開にひねりや深みが加わって、よりスリリングで衝撃的な試合が生まれやすくなっていると思います。

真っ向勝負のバチバチの試合の中にトリッキーな展開が光る試合が混ざることで、結果どちらのタイプの試合の魅力も高まり大会全体が面白くなるのですが、この2日間もまさにそのような展開で非常に楽しめました。

チェース選手の白い粉による目潰し奇襲で始まったオーカーン戦、暗闇暗転 & 味方の介入 & リングアウトで勝敗が決まったKENTA vs EVIL戦。そもそも味方の介入は反則なのに、それによる勝利も認められるのがプロレスの面白いところです。ツッコミどころとも言いますが。そしてファレ選手の丸め込みという珍しい展開が見られたファレ vs 矢野戦。ファレ選手の体重で急に丸め込まれたらすぐに返すの無理じゃない?と思わされました。あれをファレ選手のフィニッシュホールドにされたら相手はたまらないだろうな….

他にバチバチの真っ向勝負がある中で時折はさみ混まれる「まさかの展開」が非常にいいスパイスになっていました。時には笑いさえも起こるような試合展開が見られるのもプロレスならではだなあと、改めてプロレスの魅力を感じた大会でした。

バックステージにも注目!

今のプロレスラーはマイクがうまい、というのはNumber 1055号で内藤選手と特別対談を行った際の蝶野選手の言葉。昔と比べると今の選手は「言葉」を非常に意識していると言いますが、選手のバックステージのコメントを聞くと本当にそのように思います。

このサムネイルだけでも十分なのですが、内藤選手がよく言う「逆転の内藤哲也」という言葉に対し、あるのは「コールド負けの内藤」のみだと返すこのEVIL選手のコメント。内藤選手のこの言葉はそもそも野球を意識しているので、それにあわせて「コールド負け」という野球ワードを持ち出してきたのはシンプルにうまいと思います。

ちなみに「逆転の内藤哲也」が野球をイメージしてるもの、というのは内藤選手の入場の時に流れる動画に野球のスコアボードが登場していることからわかります。(そして内藤選手が勝利した対戦相手は「新日本プロレス」w )

そしてザック選手や鷹木選手のコメントには「確かに!」と思わされるところがあります。こういう適切なツッコミができる選手のコメントには説得力があります。

SANADA選手とオーカーン選手のやりとりはシンプルに面白いですね。最後にパンケーキを渡しているあたりが気が利いています。

コメントのうまさという話題とは離れてしまうのですが、SANADA選手はタイチ選手からラブコール受けてますね。どこまで本気かはわかりませんが、タイチ選手はSANADA選手に対しては非常に好ましく思っているのは明らかですよね。

SANADA選手は過去にも棚橋選手から本隊に誘われるなど、いろいろな選手から大人気です。オカダ選手もSANADA選手とは組んでみてもいいかも的なことを言ったことがありますし、同じレスラーからの評価が本当に高いということがわかります。

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26、27の結果を受けて、現在の星取り表は下記のようになっています。

次の試合は30日・31日の愛知県大会。カード詳細はこちら(30日31日)をどうぞ。

ジェイ vs チェーズのバレットクラブ対決がどうなるか、そして2連敗中の内藤選手はEVIL選手を下して復活の第一歩を踏み出せるのかに注目したいと思います。

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