【G1 CLIMAX32】石井のテクニックが光ったオーカーン戦！オスプレイからの大金星！このままの勢いで今年はフィンレーの年となるか？【浜松大会】

2022年8月5日2022年8月7日

「記録的猛勝負」と銘打たれたG1 CLIMAX32 大会、あっという間に8月最初の静岡・浜松大会が行われました。8月2日の大会の公式戦のカードは、石井智宏 vs グレート・オーカーン、矢野通 vs トム・ローラー、タマ・トンガ vs SANADA、後藤洋央紀 vs KENTA、そしてメインがデビット・フィンレー vs ウィル・オスプレイ。

この日の試合は、この選手同士の試合だからこそ見られる展開が非常に面白い大会だったという印象です。

まずは石井選手 vs オーカーン選手。石井選手といえば真っ向から相手にぶつかって行くゴツゴツしたスタイルが真っ先に思い浮かびますが、もともと選手の間ではテクニシャンであるという評価が高い選手です。この試合ではまさにその石井選手のテクニックが分かりやすい形で見られた、ある意味珍しい試合だったなと思います。石井選手のアキレス腱固めなんて見たことがあったかどうか記憶が定かではありません。そしてこれは同じくらいレスリングのテクニックに定評のあるオーカーン選手だからこそ引き出せた展開だったのかなと。パワーのぶつかり合いもテクニックでのしのぎの削りあいもどちらも見ることができた非常に満足度の高い試合でした….!!

そして矢野選手 vs トム・ローラー選手。この試合は完全にトム・ローラー選手の小道具の用意が光った一戦でしたね (笑) 。トム・ローラー選手が矢野ワールドに負けないくらい濃い、コミカルな世界観での試合もできるというのは新鮮な驚きでした。STRONGの絶対王者だったのにこんなプロレスもできるんだ！と一瞬意外に思ったのですが、そういえばそもそも『ハッスル』などにも造詣が深いということを思い出し、ちょっと納得しました。この人も振れ幅の広いプロレスができる名選手だと改めて思いましたね。

SANADA選手 vs タマ・トンガ選手の試合は勝手な印象ですが、とてもシュッとした試合だったかなと(笑)。二人とも、とてもスマートな試合運びをする選手です。SANADA選手はオコーナーブリッジ、タマ・トンガ選手はガンスタンと、どちらも一瞬で試合を決められる技を持っているので、終盤のスピーディな攻防は見ていて非常にスリリングでした。タマ選手のガンスタンの時のジャンプがまあ高く、飛距離もあること。そんな飛ぶの？ってくらい飛んでましたね。射程距離が長いってことなので対戦相手としては油断できませんね。

後藤選手 vs KENTA選手ですが、KENTA選手は毘沙門のお二人が好きすぎますね（笑）。確かにどちらも天然なところがありますから、KENTA選手としては格好のいじり相手なのかもしれません。試合前に蛇羅蛇羅棒を凝視していたKENTA選手の姿が印象的すぎて、あまり試合内容を詳細に覚えていません（笑）。ワールドで見直します。

そしてメインのフィンレー選手 vs オスプレイ選手。現在正式なUSヘビー王者であるオスプレイ選手と、不当にUSヘビーのベルトを保持していたジュース選手から勝利しベルトを奪ったフィンレー選手。ベルトを巡る両者の間がバチバチになるのは避けられません。開始から最後まで非常にスピーディな展開が続きました。あれ、フィンレー選手ってこんなに動き速かった？と印象に強く残るほど、フィンレー選手の動きがキレっキレでしたね。試合の決め手となった、オスプレイ選手のヒドゥンブレードを逆さ押さえ込みで切り返してトラッシュパンダに持っていった流れは思わず声が出るほど素早く美しいムーブでした。

これは今年、本当にフィンレーがやってくれるかもしれないと思わせるだけの説得力ある試合をしてくれたと思います。次、オスプレイ選手のUSヘビー挑戦はいつになるのでしょうか。フィンレー選手がベルトを持つ姿を見て見たいですね。