【G1 CLIMAX32】ジョナ vs コブの大迫力の怪獣対決!ベテランエースの見せた覚悟と老獪なテクニック!【愛媛松山大会】

「記録的猛勝負」と銘打たれたG1 CLIMAX32 大会、8月5日から7日までの三連戦スタートです。三連戦初日となる8月5日は愛媛・松山大会。公式戦のカードは、ジュース・ロビンソン vs 高橋裕二郎、 タイチ vs チェーズ・オーエンズ、 内藤哲也 vs アーロン・ヘナーレ、ジョナ vs ジェフ・コブ、そしてメインが棚橋弘至 vs EVIL。

セミファイナルのジョナ選手 vs コブ選手の大怪獣対決はやはり大迫力でしたね。これだけ身体の大きい両選手だからこそ成立したというか、この2選手の試合だからこそ最大限に見せられた魅力があったと思います。ジョナ選手をスープレックスで投げるなんてことはコブ選手だからできることですし、フィニッシュとなったジョナ選手のトーピード(コーナートップからのセントーン)は、コブ選手の強靭な肉体だからこそ受けることができたものでしょう。あの体型であの高さから飛んでこられたら、死んでもおかしくないくらいの衝撃があることは容易に想像できます。プロレスラーという人たちのパワー、力強さを見せるにはこれ以上ないくらいの試合でした。

そして、個人的には棚橋選手に謝りたい。正直、今回のメインではEVIL選手が勝利するだろうなと考えていました。ほぼ確実にHouse of Tortureのメンバーの介入があることと、ここまで内藤選手、ザック選手と強敵を下してきた棚橋選手が失速するのはこの辺りだろうと思っていたためです。結果として想像どおりSHO選手や東郷選手の介入はありましたが、ベテランエースが見事に対応し最後はグラウンドコブラでEVIL選手から3カウントを奪い取って松山大会を明るいエアギタープレイでキレイに締めました。

棚橋選手は、試合後のマイクで下記のように語っています。

前にも後ろにも進めない状況であっても、この場でエネルギーを蓄えることが出来ます。だから、だから、皆さん、プロレスを見ている時はもっと明るい顔で、もっと楽しそうに、もっと元気よく!

新日本プロレス

観ている人が楽しめるように、元気になるようにエネルギーを与える。それができるのは自分をおいて他にいない。介入によって自分が負けてしまったら今日見にきてくれたお客さんが明るい顔で帰ってくれるだろうか。年に何度も大会を開催できるわけではない場所での大会だからこそ、今日は自分がなんとしても勝利してお客さんに喜んでもらいたい!

というような強い負けられない想いというものがエースの胸中にはあったのではないかと思います。今大会、棚橋選手が勝ち星を上げた試合は全てこういった丸め込みによるものです。どのタイミングで技を仕掛ければ3カウントを取れるか長年の経験から知り尽くしているベテランの技術はまさに必殺の一撃。

ちょっくら優勝してきます、という軽く聞こえるフレーズの裏には、絶対に勝つという非常に濃い意志が込められている、ということが感じられた試合でした。

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松山大会を終えて、現在の星取り表は下記のようになっています。

次は8月6日の大阪大会2連戦。カード詳細はこちら(6日7日)をどうぞ。

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