【G1 CLIMAX32】ジェイとオーカーン、リング上での初邂逅?鷹木オスプレイのシングルマッチにハズレなし!【大阪大会1日目】

2022年8月9日

「記録的猛勝負」と銘打たれたG1 CLIMAX32 大会、8月6日の本日は大阪大会2連戦の1日目。公式戦のカードは、YOSHI-HASHI vs エル・ファンタズモ、 矢野通 vs ランス・アーチャー、 後藤洋央紀 vs ザック・セイバーJr.、グレート-O-カーン vs ジェイ・ホワイト、そしてメインが鷹木信悟 vs ウィル・オスプレイ。

YOSHI-HASHI選手の活躍やザックの切れ味鋭い腕攻め、オーカーン選手とジェイ選手の初のシングルマッチ(タッグ戦でも初絡み?)と、語りたくなる内容が非常に多かったのですが、やはり今日はメインの鷹木 vs オスプレイ戦が素晴らしかった。この2人の試合はハズレなし、というのはほとんど共通認識だと思いますが、今日の試合も今年のG1のベストバウトだという声も上がってくるほどの熱い名勝負でした。

オスプレイ選手と鷹木選手は過去にシングルマッチで4戦しており、戦績は3-1でオスプレイ選手が勝ち越しています。オスプレイ選手が勝利した3戦はそれそれ2019年のBest of the Super Jr.の決勝戦、2021年のNew Japan Cupの決勝戦、そして同じく2021年のIWGP世界ヘビーのタイトルマッチで、鷹木選手にとってはあと一歩のところでいつもオスプレイ選手にタイトルを取られてしまってきていたという悔しい状況が続いていました。

去年オスプレイ選手が首の怪我でベルトを返上させられてから王者となった鷹木選手のことを『暫定王者』と呼び続けるなどの挑発をオスプレイ選手が続けていたという因縁もあり、特に鷹木選手としては勝たなければならない試合だったでしょう。

パワー、スピード、テクニック、全てのパラメータが高いレベルでバランスしている両者の試合はいつもどおり激しい展開になります。時々どちらが攻めている方なのかわからなくなるくらいスピーディに攻守が入れ替わる両者のペースの取り合いは本当に息もつかせぬ展開です。これは二人ともジュニアからヘビーに戦場を移した後も全く変わりません。パワフルな攻撃を見せつける中にも、相手の技を繰り出す『掟破り』をお互いに出し合うなどのテクニックを披露する場面もありました。

どちらも気持ちを全面に押し出して攻め続けますが、全体を通してペースを握っていたのはオスプレイだったように思いました。激しい攻防が続いた後に最後はオスプレイの攻撃で終わる、という流れになることが多く、鷹木選手にじわじわとダメージが蓄積していそうな印象でした。

ただし、終盤オスプレイ選手のヒドゥンブレードを回避した後、鷹木選手がショートレンジのパンピングボンバーから始まる怒涛の攻めを見せ、最後はスライディングエルボーからのラスト・オブ・ザ・ドラゴンで勝利を掴みました。

個人的に、この2人の試合を見れば現代プロレスのレベルの高さがわかる、1年に一度は見ておきたいゴールデンカードだと思っています。プロレスを初めて見る人にもその凄さをわかってもらいやすい、派手に激しく熱い試合展開。

歴史にIfはありませんが、今年のイッテンゴで見られたかもしれないこのカード。ぜひ次こそドームで見られることを期待します。

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大阪大会1日目を終えて、現在の星取り表は下記のようになっています。

本日ジェイ・ホワイト選手が4勝目を上げたことで、B BLOCKでは石井選手、オーカーン選手、チェーズ選手の脱落が決定しました。今後リーグ戦突破の可能性はジェイ選手、タマ・トンガ選手、SANADA選手、タイチ選手で争われることになります。

他のブロックでも徐々に敗退決定の選手が出てきており、ブロックリーグもいよいよ佳境に差し掛かってきています。

次は8月7日の大阪大会2連戦2日目。カード詳細はこちらをどうぞ。

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