【G1 CLIMAX32】相撲色の強いタイチvsオーカーン戦!KENTAは勝利後マイクで「夢」を語る【長野大会】

「記録的猛勝負」と銘打たれたG1 CLIMAX32、8月14日は長野大会でした。昨日は町田で今日は長野。移動が発生する連戦は非常にハードだと思いますが、そんな中でも選手たちは素晴らしい戦いを見せてくれました。特に連日シングルマッチが組まれていたタイチ選手とYOSHI-HASHI選手。 厳しいスケジュールのはずですが、疲れを微塵も見せない試合っぷりでそれぞれ見応えのある戦いを展開していました。

解説も含めて相撲ワールドに包まれたひととき

公式戦の第2試合として行われたタイチ選手vsオーカーン選手の試合は珍しい展開となりました。

グラウンドに引き込みたいオーカーン選手に対し、タイチ選手は相撲対決に引き込もうとします。寝っ転がるオーカーン選手に対して立ち合いの蹲踞の姿勢をとり続けるタイチ選手。アリ猪木のようの硬直状態がしばらく続いた後、見かねたレフェリーが仕切り直しを宣言。試合中に「待った」がかかるという珍しいパターンが見られました。

仕切り直しの後は2人の相撲対決に。実況の清野アナ、解説の石森太二選手と、好角家が集まってしまったこともありリングの中も外もしばらくは相撲一色になるという珍事態。「前ミツをとる」「右四つ」「胸が合う」というプロレスとしては聞きなれない用語が飛び交いました。相撲好きで知られる石森選手も「思わず見入っちゃった」とこぼす好一番が見られました。

相撲対決を制したのは太一選手でしたが、試合を制したのはオーカーン選手。パンケーキと呼ばれるらしいアマレスの技からの押さえ込みでタイチ選手から3カウントを奪い勝利しました。プロレスの試合の幅の広さを楽しめた試合でした。

YOSHI-HASHI選手意地の勝利でDブロックの混戦はさらに深まる

フィンレー選手はここで勝利すればブロック突破が決まるという状況で迎えたYOSHI-HASHI戦。YOSHI-HASHI選手は肩にテーピングをしており弱点がわかりやすい上、前日もオスプレイ選手と激戦を繰り広げており、フィンレー選手にとってはチャンスだったかもしれません。

フィンレー選手は激しい攻撃を仕掛けるも、YOSHI-HASHI選手も意地の反撃。終盤フィンレー選手が技を畳み掛けてきた際にはこのまま決め切るかとも思ったのですが、最後はYOSHI-HASHI選手がカルマへの入りから丸め込む " 業 (ごう)" という技で押さえ込み3カウントで勝利しました。"業"は初めて見たのでこんな技も持っていたのかと驚きました。業もカルマも意味同じじゃないの、名前ちょっと変えたらいいのにw

これによりDブロックはさらに勝ち点6の選手が増えるという事態に。16日の結果によっては全員が勝ち点6で並ぶ可能性が出てきました。

KENTA選手はエースにリベンジを果たし「夢」を叶える

今年のイッテンゴ、東京ドームでUSヘビーのタイトルをかけたノーDQマッチで棚橋選手に敗れ、長期離脱を強いられたKENTA選手。その雪辱戦である今回の試合は期せずして前回の試合を彷彿とさせるような机や松葉杖を使った展開になりました。棚橋選手の張り手が誤爆してしまった海野レフェリーは本当にかわいそうでしたが、それをきっかけに棚橋選手に容赦ない道具を使った攻撃が降りかかります。激しい打撃戦で最終的に試合を制したのはKENTA選手。

マイクを握ると「メインで勝って、こうして自伝の宣伝をするのが夢でした」と語り、恒例の宣伝パフォーマンスへ。会場のファンがあまり自分の本を持っていないことがわかった後は長野を大いにいじり倒していました。こういうところはやはりマイクがうまいなと思います。リングサイド席の少年の持っていた本を借りて一通りマイクパフォーマンスをし終えたあとにはサインを入れて本人に返却。"Too Sweet"タッチもしっかり決めて、少年に対して最高のファンサービスを見せていました。これだからKENTA選手は憎みきれない。

「KENTA選手は昔からあんな感じだったのか」という質問に対して、石森選手が「昔はもっと硬派だったんだけど」と言っていたところは思わずニヤリとしてしまいましたね。

「今は変わっちゃったね」という石森選手に対してすかさずミラノさんが「あんたもだよ!」と突っ込んだのにもさすがだと思いました。

硬派時代のKENTA選手は、新日参戦が決まったあとバレットクラブ入りした間の短い期間くらいしかイメージがなく、その頃も正直あまり印象がないので、今度見返してみようかと思いました。

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チビッコに対するKENTA選手のファンサービスを見てちょっとほっこりした気持ちになった長野大会を終えて、現在の星取り表は下記のようになっています。

Dブロックの横一列感がすごいですね。

次の武道館大会で、鷹木選手がファンタズモ選手に勝利すれば鷹木選手がブロック突破。鷹木選手が敗れてオスプレイ選手がジュース選手に勝利すればオスプレイ選手が突破。両選手とも敗北した場合にはまさかのDブロック全選手が勝ち点6で横並びという状況になります。白熱の大接戦です。

次は8月16日の武道館大会。カード詳細はこちらです。

いよいよ公式戦ブロック予選の最終日!8試合全てシングルマッチの大熱戦祭り!各ブロックを突破する選手は誰になるのでしょうか?大混戦のDブロックの結果は?期待大です!

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