【G1 CLIMAX32】G1 CLIMAX町田大会!ジェイ選手のマイク時に悲しい光景が….【町田大会】

「記録的猛勝負」と銘打たれたG1 CLIMAX32、8月13日は町田大会でした。初めてチケットを買って観に行ったプロレスの試合がG1の町田大会だったので、個人的には町田総合体育館でのG1の大会には思い入れがあります。

この大会も熱い試合が多かったですね。ただやはり記憶に残るのはメインイベントのタイチ選手。ディーバのあべみほさんを人質に取られた後、スイッチの入ったタイチ選手の猛攻はまさに主人公ムーブでしたね。巧みな相撲テクニックを使うヒーローでした。

メインイベント決着後、ジェイ選手のマイク前に席を立つ観客たち

そんな町田大会でしたが、見ていて心が痛む光景があり少し残念な気持ちになりました。

メインイベント、タイチ選手 vs ジェイ・ホワイト選手の試合で、ジェイ選手がブレードランナーを決めタイチ選手から3カウントを取って勝利した後のこと。

ジェイ選手のマイクパフォーマンスが始まる前に多くの観客が席を立ち、会場を後にしようとしたのです。ちょうど会場の出口がワールドのカメラの正面にあったこともあり、その姿はワールドでしっかりと放映されていました。おそらくカメラに写っていないところでも同様に席を立った人はいたのではと思われます。

帰ろうとする観客に対し、ジェイ選手はマイクの最初に一言。

(会場から出ていくファンに向かって)オイ、戻ってこいよ! (日本語で)サベツ、デスカ?

新日本プロレス

ジェイ選手に「差別ですか?」発言に対してはなんとも言えない悲しい気持ちになりました。ヒールとしてあえて強い言葉を使ったというのであってほしいと思いますが、それでもどこかに自分が外国人だから不当な扱いを受けているという気持ちはあるんじゃないかとこの言葉を聞いて感じてしまいました。

ジェイ選手はフロリダ在住だといいます。母国を離れわざわざ日本で戦ってくれています。特に過去2年ほどはアメリカで試合を重ねており、現地ファンの大歓声のなかで活躍していた選手です。マイクの途中でファンに変えられるなどということは経験したことがなかったでしょう。

もし日本ではファンにこのような扱いを受ける、ということをジェイ選手が思ってしまったら、今後活躍の場を海外に移そうということにもなりかねません。団体を移籍するという可能性も十分にあり得ます。

天候が悪く、台風が来ないうちに早く帰ろうという都合があったのかもしれません。ジェイ選手のマイクは英語なので何を言っているかわからないからいいや、ということもあるでしょう。

とはいえ、勝利した選手のパフォーマンスの前に席を立つという行為は、あまりにも選手に対するリスペクトに欠ける行為なのではと思います。そもそも現地では規制退場が行われるはずなので、それに従わないという点でマナーとしてもよろしくありません。

選手たちは全力で熱い試合を見せてくれています。運営スタッフさんはこのコロナ禍の中でも興行が行えるように全力を尽くしてくれています。現地まで観戦に行くということはなかなかのファンでしょう。プロレスファンとして、彼らの努力に対してもう少し寄り添ってあげてもいいんじゃないかなと個人的には思います。

今後ジェイ選手の試合が日本で見られなくなるということがあれば悲しすぎます。。。

プロレスは選手とファンで作り上げていくもの、お互いにパワーを与え合うものと棚橋選手が折につけ発言していますし、我々ファンも選手に力を与えられるような振る舞いをしていくことが重要なんじゃないかと思った大会でした。

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白熱の町田大会を終えて、現在の星取り表は下記のようになっています。

次は8月14日の長野大会です。カード詳細はこちら

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