【G1 CLIMAX32】怒涛のシングル8連戦!全試合メイン並みの盛り上がり!4強はオカダ、タマ、内藤、オスプレイ!【武道館大会1日目】

2022年8月18日

「記録的猛勝負」と銘打たれたG1 CLIMAX32、8月16日から18日の3日間、武道館での3連戦です。

初日である16日はなんと8試合全てがシングルマッチ。しかも本日の試合でブロック突破が決まる選手も多く、勢い試合にも熱が入ります。結果は全ての試合が大熱戦で会場は大盛り上がり。思わず声をあげてしまうような展開が立て続けに起こるお祭り大会でした。

この日は現地での観戦ができたのですが、この日に生で観戦できたのは本当にラッキーだったなと思いました。

テンポの良い、しかし濃密な試合

前述のとおり、この日は8試合すべてがシングルマッチだったのですが、実は時間的にはどの試合も比較的短く、15分を超える試合は1つもありませんでした。

この日の最長試合がタマ・トンガ vs ジェイ・ホワイト戦の13分56秒。メインイベントのオカダ vs ランス・アーチャー戦でも12分43秒で終わっています。内藤 vs ザック戦に至っては2分未満で勝負が決まっています (内藤選手が服を脱ぐ時間の方が長かった可能性すらあります)。

それでも会場は大盛り上がり。声出しはまだ解禁されていませんが、思わず会場中が「おぉ〜!!」と声を漏らしてしまうシーンが何度もありました。

全選手が早い段階からトップギアでぶつかり合ったために決着が早かったということでしょう。結果、非常に見どころのある試合をテンポ良く見ることができて満足度は最高に高かったです。

オスプレイがUSベルトをついに奪還、ファンタズモが鷹木を下す

第1試合からフルスロットル。ジュースvsオスプレイの試合はジュースの入場中にオスプレイが奇襲を仕掛ける形で始まりました。途中ジュースがUSベルトを持ち出してオスプレイに叩きつけた際にはベルトの一部が破損。どれだけの勢いだったのかと会場がどよめきました。最後にオスプレイがヒドゥンブレードを炸裂させ試合に勝利。やっとUSヘビーのベルトをその手に取り戻しました。

続く鷹木vsファンタズモは、序盤にファンタズモが飛び技を連続して叩き込み会場を沸かせました。鷹木も激しい打撃や速い投げで後一歩のところまでファンタズモを追い詰めるも、ファンタズモのサドンデス2連発からのCR lllでマットに沈み、Dブロック敗退となりました。実力者である鷹木を破り、ヘビー級でも十分戦えることを証明したファンタズモ。今後の活躍が楽しみですが、石森とのキューテスト・タッグは解消してしまうのでしょうか?

EVIL東郷の闇連携に飲まれた後藤、電光石火の勝利を飾る内藤

第3試合は後藤 vs EVIL。後藤の入場中に後ろからEVILと東郷が奇襲を仕掛けようとするも、これは後藤が蛇羅蛇羅棒で見事に対応。さすが暗い世間を明るく照らす光のプロレスラー、後藤選手です。この2人のバックステージでの掛け合いは最高でした。EVILのダーティファイトに苦しむ後藤は牛殺しやGTRを叩き込み盛り返そうとするも、最後は東郷の急所攻撃からのEVILを受け3カウント。可能性のあったBブロック突破はなりませんでした。タッグ戦線で何かと因縁のあるEVILとの関係は今後も続きそうだと感じた一戦でした。

前半戦の最後は内藤 vs ザック。今年のNew Japan Cupの決勝でも戦った両者。内藤にとっては苦手な相手、「天敵」でもあるザックに今回はどう戦うかと注目の一戦でしたが….。結果はなんと1分58秒で内藤が首固めで勝利!決まった瞬間に会場は大興奮!驚きの声が会場に響きました。試合後のザック選手の激怒ぶりと、それを煽る内藤選手の掛け合いがコミカルで最高でした。明らかに試合の前後のやり取りの方が試合時間よりも圧倒的に長かったですw

最後に意地を見せた石井、悲願を果たすタマ・トンガ

石井vsSANADA。開始直後、お互いにバックを取り合う非常にクラシカルなレスリングの技術を見せた両者。そこから激しい攻めを見せる石井選手。SANADAの投げやスカルエンドに苦しむも、最後にはロープからのラリアット、そしてブレーンバスターで勝利しました。名勝負製造機と呼ばれながらイマイチ結果を残せなかった今大会、最後に意地の勝利をもぎ取りました。SANADA選手のスープレックスを食らってもすぐ立ち上がって反撃に出る石井選手の姿は何度見ても驚きです…!

続く第6試合、タマ・トンガ vs ジェイ・ホワイトは試合順はこれで正しいのかと思ってしまいました。タマ選手はジェイ選手に対して遺恨があるだけに気合十分。ジェイ選手の巧みな試合運びに苦しみながらも最後は執念のガンスタンを叩き込み、ついにジェイ選手から3カウントを取りました。会場は歓喜の大爆発。

この試合には両者セコンドが付いており、外道選手の介入を邪道選手が牽制していたため、目立った反則攻撃もなく割と真っ向勝負の展開になったのも見ていて満足度の高いものでした。

大巨人たちによるセミファイナル & メイン

セミファイナルはジョナ vs ファレ。160キロ同士の対戦でした。リングって頑丈なんだなとよくわかりました。やはり体の大きい選手たちがお互いにぶつかり合う姿はそれだけで見ていて面白いですね。後ろの席の少年が「デケェー!」と何度も言っていたのが微笑ましかったです。少年よ、俺もそう思う。激しい肉弾戦の中にもどこかコミカルな要素を入れてきたりと、どこか振れ幅のある試合が展開されていました。ジョナの力を持ってしてもファレ選手を抱え上げるのはやっぱり難しいんですねw 最後はジョナ選手がトーピードで勝利。これが日本で見られるのも後少しかと思うと少し残念です。

メインイベントは正直よくオカダ勝てたな、と思うくらい一方的な展開が続いた印象が強いです。試合開始後いきなりエリミネーターを叩き込むランス。その後も体当たりでオカダ選手を吹っ飛ばしたり(オカダ選手ってあんなに飛ぶんだ、と思いました)、ロープウォークからのケブラーダを放ったりと猛攻を見せます。オカダ選手のお株を奪うドロップキック、掟破りのレインメーカーを叩き込み、会場を大いに沸かせました。レインメーカーポーズもしっかり見せていましたね。

ランスのインパクトが強すぎたのか、オカダ選手が攻めていたシーンがマネークリップと、最後の開脚式ツームストンからのレインメーカーしか記憶にありませんw 最後はランスがオカダにグータッチを求めてさわやかに終わりました。アメリカで棚橋選手と戦った時もそうですが、試合後に対戦相手にリスペクトを示す姿勢は本当に素晴らしいと思います。入場時にヤングライオンを蹴散らすのはやめてあげてほしいですが。。。

今振り返ってもいい試合が多かったなと改めて思います。写真も結構とったので下記で少しご紹介です。

——————

全試合メインでもおかしくないような盛り上がりを見せた怒涛のシングル8連戦の結果、星取り表は下記のようになりました。

いよいよ4強が揃いました。準決勝、決勝が連日続くため、優勝するには今日から3日続けてシングルで勝利しなければならないという過酷な条件を満たさなければなりません。

オカダ vs タマ・トンガ、内藤 vs オスプレイ、果たして決勝に勝ち上がるのはどの選手なのでしょうか。週の真ん中での3連戦、1日も見逃せません。

続く8月17日のカード詳細はこちらです。

関連記事: