苦境に立たされるHorizon Worlds – Meta社のメタバースサービス普及の進捗が芳しくないことが社内文書から明らかに
Meta社(旧Facebook社)のソーシャルVRサービス「Horizon Worlds」のユーザー数が伸び悩んでいるそうです。同社は2022年2月4週にユーザー数が30万人を突破したと発表しましたが、Wall Street Journalが入手した内部資料によると現在のユーザー数は20万人を下回っており、当初社内で目標としていた「2022年末までに月間アクティブユーザー数を50万人にする」という目標を達成することが絶望的な状況にあるといいます。
また、同文書ではユーザーのほとんどがプラットフォームを使い始めて1ヶ月もするとHorizonに復帰しなくなっており、50人以上が訪れるワールドは全体の9%に過ぎず大抵のワールドには訪問者が全くいない状況であるとも述べられています。
Meta社の広報担当者はWall Street Journal紙の質問に対し、同社はHorizon Worldの改良を続けていますと語り、このプロジェクトが向こう数年間にわたる長期的なものであると説明しているようです。
アメリカの調査会社IDCの調査によると、Meta社のVRヘッドセット「Meta Quest 2」の販売台数は全世界で約1500万ほどであるとみられています。Meta社はVRデバイスの中では最も成功しているものの、ソーシャルプラットフォームであるメタバースの普及にはまだまだ苦戦しているようです。
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